美術館をいかに支援できるのか? 静岡県立美術館の新収蔵品展から考える静岡県立美術館が4月11日より新収蔵品展を開催している。昨年逝去したアートコレクター・太田正樹によって寄贈された現代美術作品を中心に紹介する本展から、美術館を支援することについて考えたい。 文=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部) 新収蔵品展の展示風景より、左からジュリアン・オピー《Shahnoza dancing in tartan mini, left》(2007)、村上隆《未知なる次元への旅立ち》《何時かきっと出会える!でも、今は別次元を2人彷徨う》(いずれも2016) アートコレクターはどのように美術館を支援することができるか。4月11日から静岡県立美術館で始まった新収蔵品展は、それを考えるためのヒントを与えてくれる。 本展は、昨年逝去したアートコレクター・太田正樹(1933〜2022)によって寄贈された現代美術作