太平洋戦争中の激闘を描いた戦争画《ニューギニア作戦》が今年3月、岩手県立美術館(盛岡市)に寄贈された。岩手県出身の洋画家・橋本八百二(やおじ)(1903~79年)の作品で、連合国軍総司令部(GHQ)による接収を免れ、孫で世田谷美術館副館長の橋本善八(よしや)さん(63)が大切に保管していた。戦後、ほとんど人目に触れる機会はなかったが、寄贈を決めたきっかけはロシアによるウクライナ侵攻。6月、岩手県立美術館で公開(現在は終了)された同作を前に、橋本さんは「戦争というものをさまざまな角度から眺め、考える”よすが”になるのでは」と期待を込めた。(飯田樹与)
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