映画「夫婦善哉」やテレビドラマ「七人の孫」などで知られる俳優で演劇界初の文化勲章受章者、森繁久彌さんが死去したことが10日、分かった。96歳。 森繁さんは7月22日、夏風邪をひき熱が出たため、検査をかねて都内の病院に入院。いったんは平熱まで熱が下がったが、痰(たん)が絡む症状がみられたため、入院を続けていた。 森繁さんは2002年12月に、滞在先の沖縄県で心筋梗塞(こうそく)で倒れ、一時危険な状態に陥ったが、回復。その後は月に1回程度、かかりつけ医の訪問診察を受け、健康に気を使っていた。 最近では「96歳なりの生活、元気さ」(所属事務所)を保ち、NHKの大相撲中継を楽しんだり、日本を代表する指揮者、故朝比奈隆さんが指揮するクラシック音楽のDVDを見るなどして過ごしていたという。 【関連記事】 ・ 森繁久彌が緊急入院、夏風邪でたん絡む ・ 三遊亭円楽さん死去 「笑点」などで活躍