「わいせつ表現」が問題になって、テレビでは放映されない。歌詞の中に「差別表現」があるとされて販売中止になった。こうした「埋もれてしまった名曲」を再び世に出したい、と「封印歌謡大全」と題した本がこのほど出版される。吉田拓郎やガチャピンの歌も、かつてこんな目にあっていた。 「セーラー服を脱がさないで」は「肉体関係を連想させる」 三才ブックスは2007年4月15日に「封印歌謡大全」を発行する。「差別用語」などを中心に、規制が厳しかった70~80年代の歌を多く取り上げた。「封印」になったケースは様々で、日本民間放送連盟(民放連)の場合は、問題がある曲を「放送自粛」としたり、「要注意」と指定したりした。その経緯を、資料などをもとに当時の関係者に取材した。 例えば、吉田拓郎「ペニーレインでバーボン」(74年発売)は「つんぼ桟敷」という歌詞が「差別表現」だとして販売中止に。ガチャピン「たべちゃうぞ」(7