韓国南西部珍島沖の旅客船沈没事故で、事故当日の16日夜から行方不明になった高校生を名乗る会員制交流サイト(SNS)の書き込みや携帯電話のショートメッセージとして、「沈んだ船内に閉じ込められている。助けて」などの複数の内容が出回っていた問題で、韓国警察は18日までに「調べた結果、全て偽物と判明した」と発表した。 メッセージの存在を知った不明者の家族は、わが子が生きていると喜んだり、船内を早く捜索しろと海洋警察などに詰め寄ったりしていた。当初から発信元が確認できないなどの不審点があり多くのメディアがメッセージについて懐疑的な報道をした。これに不満を募らせた家族は17日に韓国記者の取材を拒否するとして、欧米メディアに報道を求めるなど混乱も起きた。 警察は不明者全員の携帯電話の通話記録を調べ、沈没した16日正午以降に発信記録がないことを確認した。悪質ないたずらとして捜査する方針。(共同)【韓国旅客