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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (10)

  • ギザの大ピラミッド、4500年前の「建造日誌」が残っていた

    紅海のエジプト沿岸に、ワディ・エル・ジャラフという4000年以上前の古代遺跡がある。遠く海の向こうにシナイ半島を望むこの遺跡で2013年、歴史的発見がなされた。石灰岩で作られた坑道のなかで、世界最古のパピルス文書が30巻見つかったのだ。 古さもさることながら、注目すべきは書かれている内容だ。この「紅海文書」と呼ばれるものは、その昔にぎやかな港として栄えたワディ・エル・ジャラフについて明らかにしているだけでなく、クフ王の大ピラミッド建造に直接関わっていたメレルという人物の日誌も含んでいた。(参考記事:「“永遠”のギザの三大ピラミッドはどう建てた? 謎の空間も発見」) ワディ・エル・ジャラフの遺跡が最初に発見されたのは1823年。発見者の英国人旅行家で古物収集家のジョン・ガードナー・ウィルキンソンは、これをギリシャ・ローマ時代のネクロポリス(共同墓地)だと考えた。その後1950年代に、考古学好

    ギザの大ピラミッド、4500年前の「建造日誌」が残っていた
    kanimaster
    kanimaster 2024/06/02
    ノアの箱舟やバベルの塔建造日誌が見つかったら面白そうなんだけどな。
  • 不思議な気象現象、“雷雪”の謎に迫る

    アメリカ、ミネソタ州の農場の上空でとどろきを上げる雷雲(写真左)。雷雲は、地表近くの暖かく湿った空気が上昇して、大気の状態が不安定になった場合に発生する。 アメリカでは、晩冬から早春にかけてこのような条件がそろうことがある。吹雪の中で雷鳴と雷光が発生する珍しい気象現象で、「雷雪」と呼ばれている。 雷雪の研究者は、雪中撮影装置(写真右)を用いて雷雪の形成メカニズムを調査している。 Photograph by Richard Olsenius/NGS (left) and courtesy Patrick Market (right) 3月1日~2日、アメリカ東部地方は広範囲にわたって晩冬の雪嵐に襲われた。猛烈な吹雪となり、激しい雷鳴がとどろいた。住民は寒さと音で大変だっただろう。おや?そういえば雷が鳴るのは夏ではなかったか? 雪雲に伴う雷は珍しい気象現象であまり知られていないが、「雷雪(th

    不思議な気象現象、“雷雪”の謎に迫る
  • 世界の海軍で活躍したネコたち、専用の制服やハンモックも

    1914年、英国海軍の水兵が「HMSセンチネル号」のネコたちとともに、ラム酒の樽を囲んでポーズをとる。この年、米国海軍は船へのアルコールの搭載を禁じたが、何千年にもわたって船乗りたちの健康、幸福、安全を守り続けてきたネコの乗船は認められていた。(PHOTOGRAPH COURTESY OF DR. RUTH J. SALTER) 彼らはトム・ザ・テラー、ウォックル、バウンス、ダーティー・フェイスなどと呼ばれ、タフな水兵たちと一緒に、名高い軍艦で何万キロも海を渡った。船乗りたちの貴重な仲間で、小さな制服を作ってもらったり、専用の小型ハンモックをもらったりした。一生を通じて、地に足をつけたことがない者も多かった。世界中の海軍で活躍したネコたちのことだ。 ネコが船に乗るようになったのは、人間が海に出るようになってすぐのころからだ。ネコが世界中に広まったのは、主に船乗りたちによるところが大きい。古

    世界の海軍で活躍したネコたち、専用の制服やハンモックも
  • オオカミを群れのリーダーにさせる寄生虫、研究で明らかに

    寄生虫がオオカミの行動に影響を与えていることを示す研究が初めて発表された。(PHOTOGRAPH BY SHUTTERSTOCK, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) オオカミに独立を決意させたり、群れのリーダーであることを主張させたりする要因は何だろうか。この疑問は長年、科学者の興味を引いてきた。2022年11月24日付けで学術誌「Communications Biology」に発表された最新の研究によれば、寄生虫トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)に感染したオオカミは、感染していない個体に比べて、群れのトップに立つ可能性が高いという。 この発見は、何が動物の行動に影響を与えるかについて、より幅広く考えることを迫るものだと、研究に参加したキラ・カシディー氏は考えている。氏は米モンタナ州の非営利団体(NPO)イエローストーン・ウルフ・プロジェクトの野

    オオカミを群れのリーダーにさせる寄生虫、研究で明らかに
  • タコを飲み込もうとしてイルカが窒息死

    オーストラリアのバンバリーにあるストラサムビーチで発見されたイルカのギリガン。口からはタコの触手が出ている。(PHOTOGRAPH BY JOHN SYMONS, MARINE MAMMAL SCIENCE) 「一度にべきれる分だけ口に入れなさい」とイルカのギリガンに教えてくれる人はいなかったようだ。 タコを飲み込んで窒息死したオスのミナミハンドウイルカが初めて確認され、解剖結果が学術誌「Marine Mammal Science」に掲載されている。(参考記事:「動物大図鑑 ハンドウイルカ」) このイルカは「非常にいしん坊で、タコをまるごと飲み込んでやる、と思っていたようです」。オーストラリア、パースにあるマードック大学の病理学者ナヒード・スティーブンス氏はそう話す。 パースから2時間ほど南下したバンバリーの海岸で発見されたオスのイルカが、解剖のためにスティーブンス氏の研究室に運び込ま

    タコを飲み込もうとしてイルカが窒息死
  • イヌやネコはなぜ死んだ飼い主を食べるのか

    イエローのラブラドール・レトリバー。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 1997年、ドイツ、ベルリンの科学捜査官が、ある珍しい事件に関する論文を学術誌「Forensic Science International」に投稿した。事件の夜、31歳の男性が母親の家の裏庭にある、物置を改装した小屋にこもっていた。彼はそこで飼いイヌのジャーマン・シェパードと一緒に暮らしていた。 午後8時15分頃、小屋のほうで銃声が鳴ったのを、近隣の人々が耳にした。 45分後、その男性が拳銃で口を撃ち抜いて死んでいるところを母親と隣人たちが発見した。男性の手にはワルサーの拳銃が、テーブルの上には遺書が置かれていた。 その後、警察官がさらに驚くべきものを発見した。彼の顔と首の大半は消え失せ、傷の縁には歯型が付いていた。 理由はすぐにわか

    イヌやネコはなぜ死んだ飼い主を食べるのか
  • 【動画】一つ目のヤギが生まれた、単眼症

    5月10日に、インドのアッサム州の村で一つ目の子ヤギが誕生した。このような重い障害をもつ動物は生後すぐに死んでしまうことが多いが、この子ヤギは生後8日目を迎え、人々を驚かせている。 顔の真ん中に巨大な目が1つだけある奇形は「単眼症」と呼ばれ、脳が左右の半球に正しく分割されず、左右の眼窩が癒合して1つの大きな眼窩が形成されることで生じる。 単眼症の症例は、ヒトを含む哺乳類で見られるのがほとんどだが、2011年には、捕獲されたサメ(ドタブカ=メジロザメ属の1種)の胎内から、数匹の正常な胎児と一緒に1匹の単眼の胎児が見つかっている。(参考記事:「偶然の発見、メキシコで単眼のサメ」) 単眼症はふつう、遺伝子の変異により発症するが、妊娠中の母親が摂取した毒素により引き起こされることもある。かつて米国アイダホ州では、胎児の成長を阻害する毒素を含んだ植物をヒツジがべた結果、10年にわたり単眼症の子ヒツ

    【動画】一つ目のヤギが生まれた、単眼症
  • 「キュウリに驚くネコ」の動画に専門家が警鐘

    ネコの背後にキュウリを置くと・・・異常なくらいにびっくりして空中に跳び上がるものがいる。そんなシーンをとらえた動画が話題になっている。 しかし、それはネコのためによくないと専門家は警鐘を鳴らす。「動物にストレスを与えるのはよくありません。面白半分にやっているなら、人間性を疑います」と言うのは、米カリフォルニア州南部に住む認定動物行動学者、ジル・ゴールドマン氏だ。 書籍『Cat Sense』の著者であり、英ブリストル大学でネコの行動を研究するジョン・ブラッドショウ氏も同意見だ。このような「卑劣な」動画は、「人々がネコを怖がらせて笑い者にする行為を扇動します」と述べている。 ゴールドマン氏によると、「(ネコは)通常床に置かれたキュウリを見ることがない」ため、自然の驚愕反応を起こすという。ひょっとすると、緑の侵入者をヘビと関連付けているのかもしれないと同氏は付け加えた。ヘビはネコにとって恐ろしい

    「キュウリに驚くネコ」の動画に専門家が警鐘
    kanimaster
    kanimaster 2015/11/20
    ごもっともです。
  • 第28回 認知症と睡眠の切っても切れない関係 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    先回は、睡眠障害のある認知症患者では夜間徘徊などさまざまな異常行動が増加する傾向があり、心理的にもコスト的にも介護負担を増大させている実情についてご紹介した。超高齢化社会ニッポン……、すでに国内の高齢者施設のキャパは飽和状態であり、今後は在宅介護を避けては通れない。家族が先にバテるなどといった悲劇に陥ることなく「持続可能な」在宅介護を可能にするためにも認知症の睡眠問題は看過できない問題なのである。 そこで前回に引き続き、認知症と睡眠の切っても切れない関係についてもう少し掘り下げてみたい。認知症患者の睡眠問題の特徴を知れば、その対処法、予防法に関するヒントが得られるかもしれないからだ。 一般の高齢者でも年齢とともに睡眠は浅くなり、途中で何度か目覚め、トイレ回数も増える。日中の眠気も強まり、昼間のうたた寝が増える。しかし認知症高齢者ではこれらの加齢変化がきわめて強く、重度の不眠や強い眠気が生じ

    第28回 認知症と睡眠の切っても切れない関係 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • 特別編 渡辺佑基「マグロは時速100キロで泳がない」

    世界最速のスイマーであるバショウカジキは時速100キロ以上で弾丸のように海を飛ばす。マグロも負けず劣らず、時速80キロでびゅんびゅん泳ぐ。シャチは時速70キロで前進するし、ペンギンは時速60キロですいすいと海を渡る――。 以上の話は子ども向けの図鑑などでしばしば見られる、海の動物たちの「真実」である。流線形の体とアスリートのような筋肉をしたカジキやマグロやシャチは、驚くほどうまく水中生活に適応しており、まるで高速道路をはしる車のようなスピードで大海原をびゅんびゅん泳ぐとされる。 ところがどっこい、である。海洋生物学者である私は、実際にバショウカジキの遊泳スピードを海で計測した科学論文を調べてみたところ、平均スピードは時速2キロと知った。いや書き間違えではない。20キロでも200キロでもなく、2キロ。ちょうどお年寄りの散歩くらいのスピードで「世界最速」のバショウカジキは泳ぐ。 ちなみにマグロ

    特別編 渡辺佑基「マグロは時速100キロで泳がない」
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