先日、コロンボ刑事登場第一作のテレビ映画『殺人処方箋』(1968)を見ていると、コロンボ=小池朝雄の科白として、 「腎臓のかたちしたでっかいコーヒーテーブルがでーんとあってね、もう、見るだけでブルっちゃうんです」 というのが出て来た。 「ブルっちゃう」は文字どおり、「恐ろしくてブルブル震えあがってしまう」という状況を表す俗語だが、最近ではとんと聞かない。 道浦俊彦氏は「ことばの話」(2714)で、ケータイのバイブ機能をいう「ブルッた」を取り上げており、その「追記」で、小林信彦『現代〈死語〉ノート2』(岩波新書2000)の「昔は〈怯えている〉の意味だったが」という記述を引いている。小林氏のいう「昔」とは、具体的にいつごろのことをさすのであろうか。 見坊豪紀・飯間浩明ほか編『三省堂国語辞典〔第七版〕』(三省堂2013)は、これを「ぶるう」として立項する。当該箇所には、 ぶる‐う(自五)〔「ブル
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く