林原美術館の所蔵品から見つかった、鎌倉時代の歌人藤原定家の日記「明月記」の原本の6行 林原美術館(岡山市)は22日、所蔵品から、鎌倉時代の歌人藤原定家の日記「明月記」(国宝)の原本の6行が見つかったと発表した。これまで知られていなかった部分で、定家が息子の為家と再建された京都御所の閑院殿という建物を訪れたとの内容だった。 昨年3月から東京大史料編纂所のチームが調査し、同所の藤原重雄助教は「定家の動向が明らかになり意義がある」と話している。 調査したのは「日本古筆手鑑」という史料。巻物や本から切り取られた一部を243点集めたもので、主に鑑賞用という。原本の一部は縦29・2センチ、横10・3センチ。筆跡などから定家自筆と判断した。