筑波大学名誉教授 中 川 八 洋 序 入学から十日も経たずミュンヘン大学哲学部から(1965年9月に)退学処分を喰った西尾幹二氏(以下、敬称略)らしく、西尾の狂史は、ことごとくロシア侵略隠しのマジック・ショー。2023年に上梓した『日本と西欧の五〇〇年史』は、ニーチェと同じ“反・歴史”“反・真実”の狂気を爆発させる分裂病患者・西尾幹二の、歴史を狂気で弄ぶ“アナーキー礼讃”の、六流文藝。 トリックスター西尾幹二の面目が躍如する『日本と西欧の五〇〇年史』は、「ヒトラーのホロコースト狂気50%、プーチンの侵略詭弁50%」で書かれている。卑俗的に言えば、“反米狂”玉城デニー&KGBロスケ鈴木宗男の共著を西尾幹二が代筆して仕上げたのが、『日本と西欧の五〇〇年史』。 この書は、2013~6年の三年半に掲載された雑誌『正論』の連載原稿十八本をまとめたもの。が、この十八本の雑誌論考は、この2016年にい