鳥羽市浦村町今浦の民家で見つかった大量の古文書の中に、公式の年号(元号)と異なる「私年号」で「亀光元年」と書かれた文書のあることが、同市教委の調査で分かった。全国で最初に私年号の「亀光」を確認した福岡県古賀市立歴史資料館によると、同年号が見つかったのは福岡、三重、愛知県に計5例があるだけとされ、幕末に使われたらしい。福岡県と遠く離れた三重、愛知県で同じ私年号が使われたことについて、同歴史資料館は「理由が分からない。謎だ」と首をかしげている。【林一茂】 解読した元三重県史編集委員の吉村利男さん(73)によると、文書は、用紙を横に二つ折りにしてとじた帳面の表紙に「亀光元年 諸色掟之帳(しょしきおきてのちょう) 戌(いぬ)霜月吉日若連中(わかれんちゅう)」と書かれていた。内容は、若者たちが同町の沼や河川などに生育しているマコモを刈り取り、持ち寄る数量が記載されていたという。
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