これぞ、2018年のベストキスシーン。なんて醜く、なんて美しいのだろう。クロちゃんは「愛されたい」と叫ぶ獣だ。まるでこれまで誰からも愛されたことがないかのようだ。その欠落を埋めるようにして、どこまでも貪欲に愛を求めている。蘭ちゃん*1とのキスを成し得た時のあの狂おしいまでの歓喜、あれはもはや単なる性欲を飛び越え、自らの”実存”を初めて認識したかのような振る舞いではないか。 好きだよ、本当にもう・・・ 俺は知らなかった もう・・・本ッ当に 本ッ当わかってるようで わかってなかった・・・ めちゃくちゃ好きだよ 忘れんなよ 忘れんなよ、俺 忘れんなよ キスしたよ、忘れんなよ 観ていて、胸の奥がたまらなく苦しくなってしまった。多分、私たちもまた、クロちゃんと同じように寂しくてたまらないのだろう。本当は醜い存在なのだろう。「変な汗出るのはなんでしょうね」というたむらけんじや松本人志の言葉がそれを的確