トタンぶきの「ダム小屋」で語らいながら工事の監視をつづける松本さん(右)と岩永さん(左)=2019年11月18日午前10時22分、長崎県川棚町岩屋郷 (朝日新聞) 長崎県と佐世保市が建設を進める石木ダムの水没予定地、同県川棚町川原(こうばる)地区が18日、土地の明け渡し期限を迎えた。県は19日から家屋撤去などの行政代執行(強制収用)が可能になるが、住民は立ち退きを拒む構えだ。中村法道知事は18日談話を発表し、引き続き住民に「事業への協力」を求めていく考えを示した。 移転を拒む住民の一部と支援者ら約30人は18日、県庁を訪れ、前日の集会で採択した宣言文を平田研副知事に提出。今後も川原地区に住み続ける意思を示し、ダムの建設断念を求めた。 上京中の中村知事は「いまだ明け渡しいただけないのは大変残念」とするコメントを発表。治水・利水面での事業の必要性を訴えつつも、行政代執行には言及せず「事業に協力