「茅乃舎」というブランドを知ったのは偶然だった。東京・日本橋に昨年3月にオープンした複合商業施設「コレド室町3」。昨夏、そこへ立ち寄った際、天井から大きな樽が吊り下げられた目立つ店舗に人だかりができていた。何事かと見に行くと、「だし」の試飲をしている。 主に、焼あご、かつお節、真昆布、うるめいわし、海塩の5種類の無添加素材を粉末状にしてパックした、茅乃舎だし。そのだしを煮出しただけのスープなのだが、美味い。30袋入りで1944円と一般的な顆粒だしに比べ高額だが、あまりに美味いので買おうとすると、おばさまからカップルまで老若男女がレジ待ちの行列を成している。 別の日、たまたま取材で東京・六本木の商業施設、東京ミッドタウンを訪れた時も同じ光景を目にした。こちらは2010年にできた東京進出の1号店という。平日にもかかわらず、購入するまで10分以上も待った。 「茅乃舎の出汁の威力やばー」「誕生日プ