タキさんの押しつけ書評 『百田尚樹「幸福な生活」』 これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が、個人的に身内に流している書評ですが、もったいないので転載したものです。 何となく百田尚樹の正体を見たような気がします。 この本は短編集で、一編20頁足らず、ざぁっと読み進んで 最後のページをめくると一行の“落ち”が現れる。 さて、この“落ち”が問題です。はっきり言ってガハハと笑うでなく、思わず背筋に冷たいモノが走るでなく、やられたぁ!と叫ぶ程の物は一つも無い。 そう“無い”……無いのだが……総て、微妙にこちらの予測がはずされる。面白くない訳では決してない。 面白いのだが、なんか、どこかで見たような聞いたような……まぁ、似たような展開の話は数多あるが、一つ一つの“落ち”は間違いなく独創的なのだと思いいたる。けったいな作者であります。 しかし、彼のキャリアのスタートがバラエティーの構成作家だという事を考え
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