2019年度のラジオ番組「NHK基礎英語2」を元に2020年に刊行された著・若月ルナ、監修・高田智子『中学英語で読めるはじめての英語ライトノベル 異世界に転生したら伝説の少女だった件』(NHK出版)が、放送開始から約2年経つ今も売れ続けている。 KADOKAWAの『カゲロウデイズで面白いほどわかる本』シリーズや学研プラスの『ボカロで覚える』シリーズといったキャラクター/IPを使った学習参考書は「ライト学参」と呼ばれて近年定着しているが、あのNHKがラノベ風ファンタジー小説の英語教材を手がけるとは一体どういうことなのか? もちろん、異世界ファンタジーと言っても異世界の王族は有色人種であるなど白人一辺倒にならないよう配慮があり、主人公の少女や王女が男の騎士に一方的に加護される存在ではなく自ら道を切り開いていく存在として描かれている点などには「NHKらしさ」を感じはするが……。 異色の英語教材が
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