米オクラホマ州の約3億6000万年前の地層から、最古のエビ類の化石が見つかり、新属新種に分類したと、ケント州立大(オハイオ州)のロドニー・フェルドマン名誉教授らが10日までに、甲殻類の専門誌電子版に発表した。これまで最古のエビ類とされていた化石は、マダガスカル島の約2億4500万年前の地層から発見されており、大幅にさかのぼるという。 発見者の名前などから「アキクロポーダ・マペシ」と名付けられた化石は、長さが8センチ弱。尾の筋肉の形がよく保存されており、死んでからすぐ、酸性で酸素が少ない海底に埋もれたと考えられる。 同年代の地層からは、絶滅したアンモナイトやオウムガイ、カイメンなどの化石も見つかっており、エビ類の進化過程の解明が進むと期待される。 【関連記事】 〔写真特集〕生命の歴史 太古の生物 〔写真特集〕ティラノサウルス・レックス 【特集】マヤへと続く〜古代メキシコ・オルメ