『大阪万博1970 デザインプロジェクト』展が、5月17日まで東京・竹橋の東京国立近代美術館で開催されている。 高度経済成長期の1970年に開催され、6千万人以上の来場者を集めた「大阪万博」こと日本万国博覧会。開催が決定した1965年からシンボルマーク、ポスターなどのプロモーション素材の制作や、色彩、サイン、設備などに関する調査が行われ、仮想の近未来都市として構想された展示会場のデザイン計画が策定された。 同展は、「人類の進歩と調和」を基本理念とした大阪万博に関わるデザインワークの構想から実施までのプロセスを辿るほか、デザイナーにとっての万博の意義を探る展覧会。亀倉雄策、福田繁雄、横尾忠則らが手掛けたポスターやイラスト、メダルやタバコといったプロモーションのためのツールや、岡本太郎の『太陽の塔』を囲むお祭り広場を中心とした会場の写真、デザイン原画、横尾が造形ディレクターを務めた「せんい館」