「数日考える時間がほしい」と17日の記者会見で自身の進退判断を保留した翌日、辞任を表明した米山隆一新潟県知事(50)。その経緯が、米山氏の有力支援者らの証言で浮かび上がった。【南茂芽育】 16日朝、共産、社民、自由各党で構成する米山氏の中核支援政党のある県幹部に、米山氏から電話が入った。前日、週刊文春の記者から女性問題について取材を受けたという。 各党幹部らは連絡を取り合い、米山氏を交えた事実確認の場を設けようとした。しかし米山氏のいる知事公舎は、話を聞きつけた報道陣に既に包囲されていた。苦肉の策で社民党県連に集まり、知事公舎とテレビ電話で接続。各党幹部らがそろってパソコンをのぞき込むと、疲れ切った米山氏が映し出された。複数の女性との金銭授受、相手方関係者とのトラブル--。経緯を聞き、言葉を失った。