2017年、11月某日。 得意先に向かう途中、私は突然、足が動かなくなった。 「動かない」というのは、比喩ではない。文字通り、足が一歩も前に進まない状態になったのだ。 日比谷駅で。 肉離れをしたわけでもなく、脚の神経が故障したわけでもない。 ただ、PC上で強制終了が選択されたように、「歩くのやーめた」という号令が脳に降り、それきり司令塔は機能しなくなった。 その数分前まで自分を苦しめていた「彼氏が欲しい」「給料上がれ」といった煩悩のダムは、静かに決壊した。 かすかに電車がやってくる音がして、「黄色い線の内側をお歩き下さい」という駅員の怒号が飛ぶ。 ギリギリのところで車両はかわしたが、はたして悟る。 「これはきっと、しばらく何をしても動かねぇな」 予想は的中した。 その後も数十分間、靴の裏が地面に接着剤で固定されてしまったような状態が続く。 狭いホームで、通勤バッグを抱えたアラサー女が一時停
なぜ今、「上手な医療のかかり方?」ーーデーモン閣下、広島県のがん検診啓発特使も務めていらっしゃるんですね。医療や健康に関心が高いのですか? いや、広島県に昔住んでいたのだ。医療とかがんにことさら興味があったわけじゃなくて、広島県だから貢献してみようかと思ったのが最初に引き受けた理由だ。この広島の活動を厚生労働省の人が知っていて、今回の懇談会の話もあったと聞いている。 ーーデーモン閣下はなぜ今、「上手な医療のかかり方」を考えなければならないのだと思われますか? 我輩も今回、この懇談会に加わるまでは、なぜ今これをやるのかということをはっきりとは知らなかったのであるが、毎回、みんなの会話の中に入っていろいろな人の話を聞くうちに知識も増えてきたわけだ。 そこで我輩が受け止めているのは、これは近い将来、日本の医療危機がやってくるぞということ。もう少し具体的に言うと、多くの医師が働き過ぎであり、疲弊し
元横綱日馬富士(33)に暴行を受けた十両貴ノ岩(27)が、逆に暴行疑惑で昨年12月27日に東京地裁へ証人として出廷していたことが26日、わかった。引退した貴乃花部屋の元幕下力士が日本相撲協会を訴えている民事訴訟で、3人の元力士が貴乃花部屋で行われていた暴力の実態などを証言。貴乃花親方(45)と花田景子夫人(53)も貴ノ岩と同日に証人尋問で出廷した。訴訟は現在も東京高裁で争われている。 相撲協会を訴えているのは、十両目前の幕下3枚目だった2014年九州場所限りで引退した元貴斗志(27)。貴乃花親方に引退届を出されたことから15年3月、相撲協会を相手取り「地位確認等請求」、「報酬の支払い」などを求めて東京地裁に提訴。今年3月に請求を棄却されたものの、控訴して現在は東京高裁で係争中だ。 裁判記録によると、元貴斗志は14年10月18日の朝稽古中、貴乃花親方から「不良みたいな態度を取りやがって。荷物
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く