交流サイト(SNS)を通じ、対面せずに現金をだまし取る「SNS型投資詐欺」の被害が相次いでいる。非課税枠が拡大した新NISA(少額投資非課税制度)が始まるなど投資ブームに乗じる形の手口で、著名な実業家などの名前をかたり、中高年が被害に遭うケースが目立つ。警察当局は注意を呼びかけ、SNSの投資広告などで名前をかたられた著名人も自民党に対策を求めるなど事態打開に向け動き出した。 «投資のテクニックを教えますよ» 東京都内に住む70代男性のスマートフォンに、実業家やネット論客として著名な堀江貴文氏の名前をかたるメッセージが届いたのは昨年秋。もともと堀江氏のファンで、普段から出演する動画などを閲覧していたという男性。それが被害の契機となった。 堀江氏の株式や経済に関する動画を閲覧したすぐ後に偶然、届いた憧れの堀江氏を名乗るメッセージ。「舞い上がってしまった」。男性は本人からのものと信じて疑わなかっ
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