不安と恐怖とは異なる感情ですが、不安を抱えている人の多くは、常に不確実性への恐怖にさらされています。 そして、この半年間で、世界中のなにもかもが不確実になってしまいました。病気になることへの不安はまだわかります。でも今回の不確実性は、それにとどまりません。 自身の雇用や子どもの学びをどうするといった問題のほか、高齢の親族といつ会えるか、また会えるかどうかすらわからないという不安に、誰もがさらされています。 筆者には、もともと不安障害がありました。そのためこの半年は、新たな負の感情が次ら次へと訪れ、ささいな出来事を大惨事のようにとらえる破局的思考がひどくなりました。 もちろん、このコロナ禍に「明るい側面」など存在しないのはわかっています。 でも、私と違いこれまで不安に押しつぶされながら生きるのが普通でなかった人にとって、この状況がいかに複雑かと考えずにはいられません。 過去に経験したことのな