台風情報では、台風の中心が到達すると予想される範囲(確率70%)を「円」で表示しています。過去に行った調査では、35%の人が予報円の意味を大きさや強さなどと誤解しているという結果(※)もあり、なぜ紛らわしい円で表示するのか、疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 台風の進路を100%確実に予測することは容易ではないため、「円」として誤差を考慮した表現がとられています。この台風の予報の「誤差」の表現方法は、昔から気象庁が頭を悩ませてきたことのひとつで、過去に何度か変更が行われてきました。 そこで台風情報の歴史を振り返りながら、今のかたちになった理由を読み解いていきましょう。また、日本以外の国ではハリケーンやサイクロンの予報をどのように表示しているかもご紹介します。 ※台風情報の見方についての調査結果は、こちらの記事をご覧ください。