高校生にも広がる「オンラインカジノ」 依存症とは、脳の状態が変化して欲求をコントロールできなくなり、「やめたくてもやめられない状態」に陥る病気だ。しだいに社会生活が困難になり、家族など周囲の人にも悪影響を及ぼすようになっていく。 医学的には「嗜癖」という言葉が使われており、アルコールや薬物などに対する物質依存と、特定の行動やプロセスへの依存(行動嗜癖)の2種類ある。ギャンブル依存症は後者の行動嗜癖に当たるが、実は今、その低年齢化が進んでいるようだ。 ギャンブル依存症問題を考える会は、相談会に来た当事者の家族を対象にアンケート調査を行っている。その回答によれば、2019年に28%だった20代のギャンブル依存症者の割合は2023年に37%へと増加、20~30代の相談が8割弱を占めるようになったという。 同会代表の田中紀子氏は、その理由をこう説明する。 「背景にあるのが、スポーツベットを含むオン