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「マイナンバーカードの『公金受取口座』を登録したのに、自治体からの給付金の受け取りに使えないと言われた」-。本紙の電話投稿コーナー「イイミミ」に、神戸市東灘区の80代男性からこんな声が寄せられた。「この給付金ではマイナカードの口座は使っていない」として同市から、通帳のコピーを送るよう指示されたという。マイナンバーと口座情報を連携させ、迅速な給付につなげるのが目的のはずだが一体なぜ? 男性が受給を予定するのは、非課税世帯が対象の「神戸市暮らし支援臨時特別給付金」。各自治体が昨年度から、国の物価高騰対策費を財源に給付している。 公金受取口座を使わない理由を同市くらし支援課に尋ねたところ、同給付金の前回給付時の口座情報があり、「それを使う方が早い」と判断したという。ただしイイミミに投稿した男性のように、新たに非課税世帯になった人については口座を把握していない。新規分だけでも公金受取口座を使えば早
携帯電話を乗っ取られ、口座から約1千万円もの出金被害を受けた会社経営の男性。「被害に遭わないための教訓にしてほしい」と話す=神戸市中央区 見知らぬ誰かが自分のスマートフォンを勝手に解約していた。7月下旬、神戸市の会社経営の男性(60)は何者かに携帯電話を乗っ取られた上、銀行の預金口座から現金1千万円を引き出された。携帯電話会社や銀行に問い合わせると、自分の運転免許証が勝手に偽造され、誰にも教えていないはずの暗証番号が解読されていた。男性は悲嘆に暮れる。「いったい何が起こったのか」(竜門和諒、井沢泰斗) ■アンテナが立っていない!? 昼過ぎまで、携帯電話は普通に使えていた。午後3時45分ごろだった。ポケットからスマホを取り出し、電話をかけようとした。だが、通話音がしない。画面を見ると、アンテナマークが1本も立っていなかった。 契約しているKDDI(au)は7月上旬に大規模な通信障害を起こして
研究職派遣のWDBホールディングス(兵庫県姫路市)は2日、外部からのサイバー攻撃を受け、システム障害が発生したと発表した。同社グループのメールシステムやファイルサーバーにアクセスできない状況が続いている。数日中に復旧できる見込みで、現時点で個人情報の流出は確認されていない。 同社によると、1日、サイバー攻撃によるシステム異常を知らせる通知を社内の担当者が把握。データを暗号化し、身代金を要求するコンピューターウイルス「ランサムウエア」に感染したことが確認された。社内外の連絡は電話などで対応しているという。 今後、外部の専門会社とともに、侵入経路や被害範囲の特定などを早急に調査するという。(赤松沙和)
兵庫県西宮市保健所は7日、ダイエット用食品として販売されたゼリーを食べた市民から健康被害の届け出があり、国内で承認されていない医薬品成分「シブトラミン」が検出されたと発表した。厚生労働省の通知に基づき、製品名を公表した。インターネット上で健康被害の訴えが相次いでいた。 製品は「Detoxeret ゼリー」。ベトナムで製造され、インターネット上では個人や輸入業者が「やせる」とうたい、1箱(15包入り)3千~4千円程度で販売されている。ネット上の宣伝文句は「脂肪の減少をサポート」「血中脂肪を減らす」「3~15キロやせる」などだった。 西宮市によると、LINE(ライン)を通じて福岡市内の個人から購入した市民が3月下旬まで2週間、1日1包ずつを摂取したところ、動悸や頭痛、口の渇き、めまいなどの症状が出たという。重症ではなく、食べるのをやめると回復した。 市が国立医薬品食品衛生研究所で検査したところ
子育て支援策を次々と打ち出してファミリー層を呼び込み、人口減少社会にあって人口増を続ける兵庫県明石市で、市政の要となる副市長2人が任期途中で同時退任する事態となった。泉房穂市長は会見で衝突を否定したが、関係者によると、泉市長の市政運営に不信感を積み重ねた末の決断とみられる。 「いろんなことが積もり積もり、今が限界ということだろう」。庁内からはこんな声が漏れる。 副市長が2人いる場合、通常は市政継続のために1人ずつ交代することが多い。異例の同時退任の背景について、市職員や議員らが一様に語るのが、泉市長のワンマン的な市政運営だ。 約3年前、歩道整備の土地購入のため、市が所有者の企業と価格交渉を進める中、泉市長が急に方針転換し、無期限の賃借権を主張して神戸簡裁に調停を申し立てたことがあった。副市長は市職員が積み重ねた交渉が覆されたことに心を痛めていたという。 関係者は「市長の意に沿うよう事務方が
1月中旬、記者(31)は新型コロナウイルスに感染した。ある日突然、自宅から出られなくなり、家族や同僚に頼りながら約2週間をしのいだ。感染者になって感じたのは、症状の想像以上のつらさだった。一方で、感染者に対する人々の理解と優しさが社会に広がりつつあることも実感した。 ■突然の連絡 1月中旬、取材を終えてスマートフォンをのぞくと1件のメッセージが入っていた。 「本日、クリニックで検査したら陽性でした」 一瞬何のことか分からなかったが、2日前に会った取材相手だと気付いた。先方の自宅を訪ね、マスクをつけた状態で1時間ほど話を聞いていた。 その時点で症状はなかったが、すぐに上司へ報告し、近くの病院でPCR検査を受けた。当時、神戸市内の新規感染者は1日500人程度で、医療体制に余裕があった。妻にも電話し、急いで職場から帰宅してもらった。 結果は「陰性」。安心したのもつかの間、翌日に熱が出た。午後には
兵庫県警兵庫署はこのほど、特殊詐欺の被害を防いだとして、ファミリーマートJR和田岬駅前店(神戸市兵庫区和田宮通4)の植原康恵店長(48)に署長感謝状を贈った。 同署によると6日午前、同店に「弁当に髪の毛が入っていた」との電話があった。特殊詐欺について、苦情で店員の気をそらせた隙に現金自動預払機(ATM)を操作させる手口があることを知っていた植原店長は、すぐに防犯カメラの映像を確認。すると高齢女性が携帯電話で通話しながらATMを操作していた。 駆け付けた植原店長は、女性に「詐欺かもしれない」と伝え、110番。同署員が到着するまでの間、説得を続けて時間を稼いだという。 贈呈式で植原店長は「前にいた店では被害を防げず悔やんでいたので、今回は防げてうれしい。今後も安心して利用してもらえる店でありたい」と話していた。(大橋凜太郎)
新型コロナウイルスのワクチン接種を話し合う昨秋の衆院厚生労働委員会に参考人として出た直後、「当面は打たない」と公言していた免疫学の第一人者、宮坂昌之・大阪大学名誉教授(73)が、認識を一転させ、このほど2回目の接種を終えた。大阪の大規模接種会場で予診にも協力している。接種が本格化した今でも安全性に不安を抱く人は少なくないが、宮坂氏は「打たないチョイス(選択)はない」と言い切る。(霍見真一郎) ■3本の矢 「厚生労働委員会に出席した昨年11月時点では、安全性に関するデータが非常に少なかったが、その後、従来ワクチンとほぼ同じレベルの副反応であることが分かった」 神戸新聞の取材に応じた宮坂氏は、接種を巡る心境の変化を説明した。実際にファイザー製ワクチンの2回目を今月17日に接種した後、腕の痛みや脇の下の腫れなどを感じ、翌18日夜には38度の熱が出たが、19日は平熱に下がり、再び大規模接種会場で予
神戸市の認可保育所「Ohana(オハナ)保育園元町園」(同市中央区)で、7人いる保育士全員と施設長(園長)が、給与削減やハラスメント行為など運営会社の不適切な経営を理由に3月末で一斉に退職することが30日、神戸新聞社の取材で分かった。保育士らは実態の解明を求める嘆願書を神戸市に提出。市が調査に乗り出している。 同園には2020年度、0~2歳児計19人が在籍。運営会社「ようだい」(同市中央区)の代理人弁護士によると、19年秋から人件費抑制のため給与カットを実施したという。賞与や一時金の不払いに加え、勤務表の記入に不適切な実態があったことも認めている。 会社側の意向調査に保育士と園長が退職希望を示し、2月には神戸市に調査を求める嘆願書を提出。その後、会社側には代理人弁護士が付き、保育士にカットされた給与などの支払いを進めている。 同社は3月19日、保護者説明会で「会社の内部体制が不完全でオーナ
オンライン面会のため、コロナ患者にタブレット端末を見せる病院スタッフ=加古川市平岡町新在家、東加古川病院(同病院提供) 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が兵庫県内最多の202人に上った精神科病院「東加古川病院」(加古川市)の医師らが、神戸新聞社の取材に応じた。昨年末の感染確認から収束までに2カ月余りを要し、全入院患者のうち約4割の171人が感染したが、県全体の医療体制が逼迫しており、転院できたのはわずか2人(1%)。精神科病院特有の課題も浮き彫りになった。 最初の陽性者が判明したのは昨年12月21日。その5日後には100人超に膨れ上がり、2月上旬まで断続的に新たな陽性者が判明した。同院の入院患者は約400人。陽性者202人中、85%の171人は入院患者で、半数超は60歳以上だった。当初は感染確認が2病棟に集中したが、最終的に全8病棟へと広がった。 感染した入院患者のうち、高齢者
兵庫県内で2020年に確認された特殊詐欺事件の被害額は約16億6千万円(暫定値)で、19年に比べて約5億6千万円増え、増加額が全国最悪だったことが県警と警察庁への取材で分かった。被害の認知件数は兵庫では1027件で19年比1・5倍以上となり、増加数369件も全国最多。県警は昨年12月に総合対策本部を設置し、予防と摘発を強化している。 20年の認知件数1027件は、特殊詐欺の統計を開始した04年の1140件に次ぐ多さで、県警は「兵庫が狙われている」とみる。増加した369件は、2番目に増加件数が多かった福島県と三重県の30件を大幅に上回った。 兵庫県内の被害の8割は神戸・阪神間に集中しているため「富裕層が多く、被害者から現金などを直接受け取る『受け子』たちが、すぐに逃げられる交通網の良さに目を付けたのかもしれない」と分析する。 受け子の取り調べに携わった捜査員は「大阪を拠点にした場合、阪神間は
10月20日夕方、道に迷っていた高齢男性(86)に声を掛け、警察の保護に協力したとして、兵庫県警姫路署は姫路市の小学4年の男児2人に署長感謝状を贈った。同署に記録がある1994年以降、最年少の受贈者となった。日が傾き、冷え込みが強くなる中、子どもたちの勇気ある行動が男性の命を救った。(山本 晃) 感謝状を受け取ったのはいずれも安室小4年の三木颯真君(9)と秋元凛君(9)。家が近く仲良しという2人は10月20日、下校後に近くの田寺西公園(姫路市田寺4)のブランコで遊んでいた。見知らぬ高齢男性がベンチに座っていて、どこか具合が悪そうに見えたが、その時はあまり気に掛けていなかったという。 午後4時半ごろ、男性が立ち上がり、2人に近づいてきた。足は震え、困った様子で誰かの名前を話している。「どこ」という言葉もかすかに聞こえた。「道に迷っているのかな」と思ったと颯真君。「どうしましたか」と話し掛け、
神戸市中央区内の公園で若者約50人による乱闘があり、兵庫県警少年課と神戸水上署は26日までに、男子大学生を殴るなどしてけがをさせたアルバイトの少年(17)=神戸市中央区=ら8人を傷害容疑で逮捕した。いずれも容疑を認めているという。 逮捕容疑は8月23日未明、19歳の男子大学生=大阪府=ら3人の顔などを殴ったり蹴ったりし、最長全治約6カ月のけがを負わせた疑い。 同署によると、被害者の知人が、交際する女性と遊ぶ様子を動画に撮って写真共有アプリ「インスタグラム」で生配信中、視聴者の女性が投稿したコメントを不快に感じ、「殺すぞ」と発言。それを見た視聴者の女性の友人男性が立腹し、大学生らとトラブルになった。それぞれ無料通信アプリ「ライン」でつながる仲間に声を掛け合い、公園に集まり40人対10人の乱闘になったという。
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