「最近3年間でうつ病など心の病気を抱える社員が増えた」と回答した企業が44・4%に上ることが31日、民間の調査機関「労務行政研究所」の調査でわかった。 55・2%だった2008年の前回調査時より減少したものの、年代別では20歳代の若年層が増加した。 調査は今年4〜5月に実施し、上場企業など252社の回答を集計。心の病気を抱える社員が増えたと回答した企業は、社員1000人以上の企業で50・6%(前回比20・2ポイント減)、300〜999人で50・0%(同9・8ポイント減)、300人未満で33・3%(同0・8ポイント増)と、大企業を中心に減少傾向が目立った。 一方、心の病気を抱える社員が多い年代層を複数回答で尋ねたところ、30歳代の48・2%(3・7ポイント減)、20歳代の47・3%(6・1ポイント増)が多く、20歳代では前回調査より増加した。同研究所は「若い社員に即戦力を求める企業が増えてい