【リオデジャネイロ=浜砂雅一】ブラジル南部リオグランデドスル州の労働裁判所が、「12年間で30キロ太ったのはハンバーガー試食を強制されたせい」というマクドナルド元店長の男性(32)の訴えを認め、同社に3万レアル(約140万円)の支払いを命じた。 28日、ブラジル紙「エスタード・デ・サンパウロ」が報じた。 男性は、会社が店に送り込む秘密調査員に備えるため、ハンバーガーの試食を毎日、事実上強制されていたと主張。従業員に無料提供される昼食は高カロリーのメニューばかりで、70キロ余りだった体重が105キロに増えたのは会社の責任だと訴えた。 判決は、自己責任を指摘する一方で、会社にも一定の責任があると認定した。マクドナルドのブラジル本部は、「従業員には多様でバランスのとれたメニューを提供している」などと反論。控訴を検討しているという。