派遣期間に制限のない専門業務をさせるとして派遣した40代の女性社員に、派遣期間が最長3年の一般事務作業を22年にわたってさせていたとして、大阪労働局が11月下旬、派遣会社(大阪府高槻市)と派遣先の三菱電機子会社「三菱電機ロジスティクス」に労働者派遣法に基づき是正指導していたことがわかった。同社は9月、女性に対して11月末での解雇を伝えていた。 三菱電機ロジスティクスによると、この女性は大阪府茨木市の同社茨木事業所に派遣されている。専門業務の派遣労働者として契約更新を繰り返していたが、同労働局から、実態は一般事務だとして、女性の雇用の安定を図った上で違法状態を是正するよう指導されたという。同社は「指導された通りの状態だったかどうかを精査している。全社的な点検も行い、違法状態があれば是正したい」としている。 女性は「定年まで働けると思っていた。このまま雇い続けてほしい」と話している。