(有)第三書房(TDB企業コード:982381901、資本金600万円、東京都新宿区山吹町363、代表藤井嘉明氏)は、6月30日に事業を停止し、同日までに事後処理を渡邉敦子弁護士(東京都千代田区有楽町1-9-4、渡邉綜合法律事務所、電話03-6867-8004)に一任、自己破産申請の準備に入った。 当社は、1932年(昭和7年)6月に創業、49年(昭和24年)3月に法人改組された外国語教材等の出版業者。「フランス語」「ドイツ語」「スペイン語」など、ヨーロッパ言語を中心とした語学書を専門に扱う老舗として、読本や文法書は大学のテキストとしても採用されていた。語学検定用の参考書でも相応の実績を有し、ドイツ語検定関連の参考書がヒットした97年11月期には年上高約1億7200万円を計上していた。 しかし、近年は受注が漸減し売り上げが落ち込むなか、固定費負担がかさみ、赤字が散発。先行きの見通しが立たな