女人禁制の是非を巡る議論のきっかけとなった京都府舞鶴市での大相撲巡業。一方で、あいさつ中に倒れた市長を助ける一連の処置に注目したのが、自動体外式除細動器(AED)の普及を目指す日本AED財団だ。映像を検証し、「救命の面から学ぶ点がたくさんあった」と、緊急メッセージを26日に出した。 動画投稿サイトの映像をみると、市長が倒れると、心配そうに人々が集まるが、蘇生術はまだ行われていない。 13秒後。女性が土俵に上がる。20秒後、男性たちをかきわけて心臓マッサージを始めた。「この素早い行動は理にかなったすばらしいもの」と同財団。「脈をみることは緊急時には時間のロスになる。呼吸の確認も心臓マッサージを始めてからでいい。即座に最悪の心停止を想定したのだろう」 心臓マッサージも、ひじを伸ばしたまま強く速く絶え間なく行い、模範的だったという。さらに周囲の人に腕時計で時間の確認をさせるなど、てきばきと指示す