海外から19世紀末に出版された古い本を買ったのですが、まだ裁断もされていない本でした。このままでは読めないので、製本をしてくれる業者を捜しました。ネットで調べて何軒かに電話したのですが、ハードカバーの製本はやっていないとか、厚すぎるからできないと断られてしまいました。そのため、仕方なく大学の図書館で業者さんを紹介してもらいました。 私が紹介された業者は、大学図書館の製本を専門に扱うところで、普通の民家で経営を行っていました。お父さんの後を継いだそうですが、最近は仕事もめっきり減り、手仕事で製本する業者は仙台でも数件になってしまったそうです。話を聞いて驚いたのが、最近大学で雑誌を買わなくなっているので、仕事が減っているという話です。文系ではまだ学術雑誌の電子化はほとんど進んでいないと思いますが、理系では、紙の雑誌はどんどん減っており、電子ジャーナルに取って代わられているのだそうです。そのため