福岡市交通局は13日の市議会で、市営地下鉄の新たな長期収支見通しを明らかにした。当初の需要予測に反して利用率が低迷する七隈線(天神南~橋本)について、開業前に2026年度としていた累積赤字の解消時期を43年間先送りし、69年度と改めた。 市交通局は、七隈線開業前の04年2月に当初の長期収支見通しを策定。累積赤字は26年度、単年度赤字は15年度に解消するとしていた。しかし、今年2月にまとめた新たな見通しでは、累積赤字解消を69年度、単年度赤字解消を29年度と修正した。 09年度の1日当たりの乗客数も、当初見通しの約11万7000人から約6万5200人に下方修正。利用状況が安定するとみている33年度の乗客数の見通しも当初の約15万3000人から約9万1000人に減らした。 七隈線は2811億円の建設費を投じ、05年2月に開業。しかし、他の路線との接続がないうえ、沿線の住宅開発も予想より進んでい