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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/donatuo211 (4)

  • 謎の活版印刷人 - 活版印刷紀行

    私はかつてキリシタン版を印刷したコンスタンチノ・ドラードに「活版印刷人」なる呼称をつけました。当はもっとわかりやすく「日最初の」という冠つきで表現したかったくらいです。 たしかに、彼はポルトガルのリスボンで金属活字を使う「活版印刷」のテクニックを習って、帰国途中にインドのゴアやマカオで印刷を手がけ、1591(天正19)年には加津佐で『サントスの御作業の内抜書き』を印刷、刊行に漕ぎ着けました。 まさに、これが日におけるグーテンベルク方式の活版印刷のはじめでありましたから、彼こそ日最初の活版印刷人といえるでしょう。 しかし、ドラードのことを書いたり、話したりしているうちに私の頭の中を去来してやまない疑問がいくつも出てきました。 その中でもいちばんの疑問はドラード以外の活版印刷人の存在です。 小さくてわかりにくいでしょうが、写真は1592(文禄元年)に天草で印刷,刊行された国字『どちり

    謎の活版印刷人 - 活版印刷紀行
    karpa
    karpa 2009/09/16
    大内田氏の電波論文に引っかかってるひとが……
  • どうして消えたかキリシタン版印刷 - 活版印刷紀行

    印刷機の謎、国字活字鋳造の謎、キリシタン版に関する謎を数え上げれば、キリがありません。 さらに、もっと根的な疑問もあります。それは、キリシタン版印刷ががなぜ、わずか20年、なんと短命であったかということです。 ヴァリニャーノ時代は秀吉の側近でもあった高山右近だとか、小西行長のような知将に権力側の情報を得ていたからつい、つい、早め、早めに印刷所の場所を移転させ安全策に出たことは理解できます。 そうかといって、印刷所が直接、秀吉軍や家康の幕府に叩かれたという記録はありません。短命だった理由の第一は人材不足にあったと思われます。印刷従事者がキリシタンだったために、格的なキリシタン締め付けが始まった時期を境にキリシタン版の印刷が途絶えたと考えるのが自然です。 したがって、キリシタン版の書物そのものも、秀吉や家康が目の仇にしたのではなく、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の類で、実際にキリシタン版を焼

    どうして消えたかキリシタン版印刷 - 活版印刷紀行
    karpa
    karpa 2007/12/19
    印刷機がキリシタン追放でマカオに行つたのはなぜ印刷機ごとか、といふ疑問??
  • いつ、だれが国字活字を作ったのか? - 活版印刷紀行

    キリシタン版の印刷には謎が多すぎます。 その一つが、この「国字」、つまり、日文字の活字の出現の早さです。ドラードたちは、1590年に活版印刷機を加津佐に陸揚げして、翌年の91年に『サントスのご作業の内抜書き』を印刷しました。この『サントス』に使った活字はリスボン仕込のローマン活字で用が足りましたが、翌年に、はやくも国字第1号の『どちりな・きりしたん』を印刷しております。 AからZまで26文字のローマ字と違って、日文字を印刷するための活字の数は膨大です。しかも漢字あり、仮名ありです。そして、木を彫る「木活字」と違って硬い鋼鉄に父型を彫り、母型を起こし、活字をつくる難工程があります。私は、いったい、この短時間の間に、だれが手がけたのか不思議に思います。 サポートしてくれたイタリア人の技師たちでは、逆立ちしても国字の彫刻には手が貸せなかったはずです。ドラードたち日人の印刷人にも荷が重い作

    いつ、だれが国字活字を作ったのか? - 活版印刷紀行
    karpa
    karpa 2007/12/15
    ……?
  • 『千々石ミゲル』Ⅰ - 活版印刷紀行

    こんにちは。今回はいささか照れますが、マイ・パブリシィティ。 実は、ここ、しばらくブログから遠ざかってシコシコやっておりましたワークがようやく陽の目を見ましたので、みなさんに報告とおねがいです。 今週なかばに、私の新刊が店頭に出ます。 『千々石ミゲル』朝文社\2310 もちろん、天正遣欧使節の一人の、あの千々石ミゲルが主人公です。 日に金属活字を使う「活版印刷」をもたらしたコンスタンチノ・ドラードはミゲルたち使節の従者でした。 私は、『活版印刷人ドラードの生涯』(印刷学会出版部)の執筆中から、ずっと彼のことが気になって仕方がありませんでした。 とくに、3年ほど前、長崎・伊木力で千々石ミゲルの墓?が発見されてからは、ますますミゲルの後半生を考えるようになりました。 八年半の使節の旅から帰って、四人の中でただひとりキリストに背を向けたとされているのは、はたして真実だろうか。それが新著のテーマ

    『千々石ミゲル』Ⅰ - 活版印刷紀行
    karpa
    karpa 2007/12/03
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