Lisp マシン ELIS の基本設計 日比野 靖, 渡邊 和文, 大里 延康 情報処理学会記号処理研究会 12-15, 1980.6.21. 1. まえがき Lisp は, 今日, 実用言語として, 確固たる地位を築いている. 本格的な Lisp の応用では, 速い応答と大容量のメモリが要求されるので, 汎用大型機の TSS では, この要求を満たすことが困難になってきた. このため, 近年, ハードウェアの試作が容易な技術的状況を背景にして, Lisp マシンの試みが盛んである[1〜4]. 我々は, これまで, 10Kセル級の LIPQ/LIPX[5], 32Kセル級の TAO-Lisp[6] を開発し, また現在100Kセル級の著名 Lisp[7] を使用しているが, 次のステップとして, 現在, メガセル (106) 級の大型 Lisp マシン (ELIS: Ecl* LISt p