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アウシュビッツに収容されたのちに無事開放された精神科医の本. 開放された仲間が,筆者は麦を踏むのやめましょうって止めるのだけど,今度は自分が好きに権力や暴力を行使していいと思いこんで,麦の畑を踏んでいったという話が印象的だった. 「なんだって? おれたちがこうむった損害はどうってことないのか? おれは女房と子どもをガス室で殺されたんだぞ。そのほかのことには目をつぶってもだ。なのに、ほんのちょっと麦を踏むのをいけないだなんて……」 女房がガス室で殺されなくても,日々の暮らしでも,不満なことがあっても,だからと言って自分も同じことをやると,信用を失ってしまうと思う. 夜と霧 新版 作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2002/11/06 メディア: 単行本 購入: 48人 クリック: 398回 この商品を含むブログ (371件) を見る
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