国土交通省は、東アフリカ・ソマリア沖のアデン湾で13日午後(日本時間13日夜)、大東通商(東京)が運航するケミカルタンカー「オリエンタル ローズ」(パナマ船籍、8259トン)が、急接近してきた小型不審船1隻に発砲されたと発表した。 護衛にあたっていた中国艦船が威嚇するなどし、不審船は逃走。タンカーは現在、インドに向けて航行を続けているという。 国交省や大東通商によると、タンカーには韓国人とフィリピン人の計21人が乗船。銃弾が当たった操舵(そうだ)室の窓2枚が割れ、フィリピン人の乗組員2人が、ガラスの破片で顔などに軽傷を負ったという。今年、日本の関係船舶が海賊などの被害に遭ったのは14件目で、ソマリア沖での被害は2件目。