米中西部ミネソタ州の裁判所の陪審員は16日、昨年7月の黒人男性(当時32歳)の射殺事件で過失致死罪などに問われた警官ジェロニモ・ヤネズ被告(29)に無罪判決を言い渡した。米国では黒人男性が警官に射殺される事件が繰り返されており、同州セントポールでは判決後に抗議活動が起きた。 この事件を巡っては、撃たれて血だらけになったキャスティールさんが運転席でのけぞり、動かなくなるまでの様子を、交際相手の女性が助手席から動画配信して全米の注目を集め、各地で抗議運動が拡大。直後にはテキサス州で警察官が黒人に射殺される事件も起きた。 AP通信によると、被告は昨年7月6日、同州セントポール郊外の路上で職務質問の際、車に乗っていたフィランド・キャスティールさんを車外から射殺した。被告はキャスティールさんがポケットから銃を取り出そうと手を伸ばしたと主張。一方、現場に居合わせた交際相手の女性は、免許証を取り出そうと