静かな山あいの集落で26日、女児1人を含む6人が痛ましい遺体で見つかった。宮崎県高千穂町押方(おしかた)の民家で6人が殺害されたとみられる事件。一体、何があったのか。付近の住民らは不安な夜を過ごした。【清水晃平、城島勇人、中里顕】 【宮崎6人殺害事件の人物相関図】 「こんな小さな集落で殺人事件が起きるとは……」。近くの50代女性は声を震わせた。見つかった6遺体は、民家に住む飯干保生(いいほしやすお)さん(72)一家6人のうち次男の昌大(まさひろ)さん(42)を除く5人と、昌大さんの知人男性とみられている。女性は「仲の良さそうな一家で、女の子はまだ幼いのに。可哀そうに……」と涙ながらに話した。 連絡が取れなくなっている保生さんは、牛の生産をしながら茶や米、シイタケなどを作っていた。元JA職員の男性(74)は「飯干さんはJAの組合員で真面目でいい人だった。無事でいてほしい」と祈るように話した。