埼玉県警は27日、同県深谷市の30歳代の男性を昨年11月に強盗致傷や強制わいせつなどの容疑で誤認逮捕したと発表した。男性は一貫して容疑を否認していたが、20日間勾留されて取り調べを受け、処分保留で釈放されていた。別の事件で逮捕した男(22)が容疑を認めたことから、男性が事件と無関係だったと判明。深谷署の古川貴夫署長が26日、男性宅を訪ねて謝罪した。 発表によると、男性は、昨年9月16日に同市内の30歳代の女性宅に盗み目的で侵入し、女性にわいせつな行為をしたうえ、首に軽傷を負わせたなどとして逮捕された。県警は、女性宅の防犯カメラの画像や、「(犯人と)似ている」との女性の証言を根拠に逮捕したが、男性は無実を訴え、男性宅の捜索でも事件につながる物証は見つからなかった。 一方、別の強盗・強制わいせつ致傷事件で今年5月1日に逮捕した男が、逮捕直後に女性宅での事件への関与を自供。県警は約4か月の裏付け
大阪府警富田林署で勾留中だった無職樋田淳也容疑者(30)が面会室から逃走した事件で、府警の広田耕一本部長が20日、署で報道陣の取材に応じ、「住民に多大な不安と心配をかけ、改めておわび申し上げます」と謝罪した。事件後、広田本部長が公の場で謝罪するのは初めて。 広田本部長はこの日、樋田容疑者が逃走した富田林署2階の面会室などを視察。樋田容疑者の早期確保を捜査員に指示した。 視察後、広田本部長は報道陣に頭を下げた後、事件について「面会室の設備や運用など複合的な要因が重なって生じたと考えている」と説明。署が富田林市に樋田容疑者の逃走を周知するよう要請したのは発覚から約16時間後で、住民への情報提供が遅れたことも謝罪し、それぞれ再発防止策を講じていく考えを示した。 府警は約3000人態勢で樋田容疑者の行方を追っており、広田本部長は「組織の総力を挙げ、確保に向けて全力を尽くす。公開できる情報は順次公開
国家を揺るがす事件の闇に、将軍が自ら迫る――。時代劇でも小説でもない、江戸初期の実話だ。徳川3代将軍・家光が直々に“証人喚問”し、解明を試みたのは、約30年にわたって秘密 裡(り) に行われていた「公文書書き換え」事件。それも、豊臣秀吉の朝鮮出兵で断交した日朝間の国交回復をめぐる文書の改ざんという歴史的不祥事だった。 幕府を揺るがした国書書き換え 森友学園への国有地取引に関する財務省の決裁文書の改ざんが大きな問題となっている。私がキャスターを務める「深層NEWS」でも、この問題を何度も取り上げた。「省庁の中の省庁」が、歴史の証しでもある公文書を改ざんして国会を欺いた。元財務官僚の片山さつき参議院議員が「財務省がこれをやってはおしまいだ」と嘆いたのは当然だ。 与野党が「前代未聞の歴史的犯罪だ」と財務省を非難するのを聞いて、過去にも公文書の改ざんが大問題になったことはなかったのか調べてみたら、
大阪府警富田林署で勾留中の無職樋田淳也容疑者(30)が弁護士との接見後に逃走した事件で、府警は15日、面会室での接見終了などを知らせるブザーの電池が、1年前には抜かれていたことを明らかにした。ブザーが作動しなかったことなどから、接見終了を把握するのが遅れ、逃走につながっていた。広田耕一・府警本部長は「府民に多大な不安を与え、心からおわびします」とのコメントを出し、事件後初めて謝罪した。 府警では土日や夜間は、面会室近くに署員を置いておらず、弁護士らが面会室のドアを開け閉めした際に鳴るブザーなどで接見が終わったことを確認している。 しかし、富田林署ではブザーの電池が入っていなかったため作動せず、約20人いた署員は接見が終わった12日午後8時頃から約1時間45分の間、接見終了を把握できなかった。
東京医科大(東京)が医学部医学科の一般入試で女子受験生の合格者数を抑制していた問題で、同大による内部調査の詳細が判明した。今年の一般入試では、受験者側に知らせないまま、減点などで女子だけでなく3浪以上の男子の合格者数も抑える一方、5人前後の特定の受験生には加点していた。一連の得点操作は、臼井正彦前理事長(77)の指示で行われていた。 同大は週内にも調査結果を公表する見通し。文部科学省の私大支援事業を巡る汚職事件で、臼井前理事長を贈賄罪で起訴した東京地検特捜部も、一連の操作を把握しているとみられる。 同大医学科の今年の一般入試は、マークシート方式の1次試験(計400点満点)後、2次に進んだ受験者が小論文(100点満点)と面接を受け、1次の得点と合算して合否が決まった。
東京医科大(東京)が今年2月に行った医学部医学科の一般入試で、女子受験者の得点を一律に減点し、合格者数を抑えていたことが関係者の話でわかった。女子だけに不利な操作は、受験者側に一切の説明がないまま2011年頃から続いていた。大学の一般入試で性別を対象とした恣意(しい)的な操作が明らかになるのは極めて異例で、議論を呼びそうだ。 東京地検特捜部も、文部科学省の私大支援事業を巡る汚職事件の捜査の過程で、同大によるこうした操作を把握しており、同大は現在、内部調査で事実関係の確認を進めている。 同大医学科の今年の一般入試は、数学・理科・英語のマークシート方式(数学の一部を除く)で1次試験(計400点満点)を実施。2次に進んだ受験者が小論文(100点満点)と面接を受け、1次の得点と合算して合否が決まった。
担当する生活保護受給者の女性6人に性的な発言を繰り返したり、メールでデートに誘ったりしていたとして、東京都江戸川区は20日、福祉事務所の男性職員(55)(主任)を同日付で停職3か月の懲戒処分にした。 発表によると、男性職員は今年5月までの約2年間、ケースワーカーとして区内の生活保護受給者の生活相談などを担当。被害女性6人のうち、5人に対して自宅を訪問した際などに「胸が大きいですね」「事務所にはノーブラで来てください」といった性的な発言を繰り返した。また、3人に対して私的にメールや電話をしていたほか、2人を食事に誘うなどした。同5月、被害女性の1人が別のケースワーカーに「言葉による性的な嫌がらせを受けていた」と訴えて発覚した。 男性職員は、区の調査に「(性的な発言は)親しくなるためのジョークだった」「(食事に誘った一部の女性には)特別な感情があった」などと話しているという。区の岡村昭雄・福祉
国土交通省は、真夏に開催される2020年東京五輪・パラリンピックの期間中、道路への打ち水など伝統的な「暑さ対策」を行う。 17日にマラソン元五輪代表の瀬古利彦氏らによる有識者会議の初会合を開き、「道路のおもてなし」の具体策の検討を始める。 東京五輪・パラリンピックは20年7月下旬から9月上旬に開催される。道路を利用する競技は、マラソンや競歩、自転車競技などがあり、選手や観客の熱中症予防策が重要となる。 有識者会議は、打ち水のほか、浴衣、よしずの活用など日本ならではの対策を盛り込み、観光PRにも生かしたい考えだ。外国人観光客に快適に過ごしてもらうため、路上でオープンカフェを開きやすいよう規制を緩和することや、案内標識のデザインの見直しなども検討する。さらに、赤外線を反射する遮熱材を路面に施して温度を上がりにくくする舗装技術などの効果を検証する。
熊本県大津町のビジネスホテル駐車場で今月17日、止まっていた軽乗用車内で男性の遺体が見つかり、県警は死体遺棄の疑いも視野に捜査を始めた。 遺体の手足には粘着テープが巻かれており、県警は事件に巻き込まれた可能性が高いとみている。 捜査関係者によると、男性は福岡市の職業不詳宮田道人さん(44)。17日午後4時頃、通行人が不審な車を見つけ110番した。遺体発見時、死後数週間から数か月が経過して一部白骨化していた。遺体は後部座席で見つかり、手と足に粘着テープが巻かれていた。車は施錠されていたが、鍵は見つかっていないという。 軽乗用車はレンタカーで、宮田さんが約1か月前に福岡県内で借りていたという。福岡県警には、家族が捜索願を出していた。
20日午後4時45分頃、山陽新幹線岡山駅(岡山市北区)の下りホームから男児が線路内に立ち入ったのに駅員が気付いた。JR西日本は新幹線を上下線とも緊急停止。約1時間後、同駅から新大阪方面に約4キロ離れた線路内でJR西の社員が男児を見つけて保護した。岡山県警によると、男児にけがはないという。 県警やJR西によると、男児は小学生。ホームから線路までは約1・5メートルの高さがあり、転落防止柵が設置されているが、車両の乗降口部分は切れている。県警は男児が立ち入った状況を調べている。 男児が立ち入った直後、駅員は緊急停止ボタンを押し、男児を捜したが見つからなかった。その後、男児が新大阪方面に向かって歩いているとの情報を得て、岡山駅の最も近くにいた東京発博多行き「のぞみ37号」を最徐行させて捜索したところ、乗務員が午後5時50分頃、線路脇を歩いている男児を発見したという。 JR西は、新大阪―東広島間で約
福井県越前市の駐車場で昨年12月、同市に住む会社員の長男・田中蓮ちゃん(3)が行方不明になってから9日で1か月となった。福井県警は近くの川に転落した可能性があるとして捜索を続け、聞き込みも実施。親族もインターネットなどで情報提供を求めている。 発表では、父親は昨年12月9日午後2時頃、蓮ちゃんを車に乗せて遊びに行く途中に勤務先に立ち寄った。蓮ちゃんを助手席に残し、職場で用事を済ませて約10分後に戻ると、いなくなっていたという。駐車場の横を流れる川(幅約5メートル)は雨で水位が1・2メートルにまで増水していた。蓮ちゃんは身長約1メートル、緑色のフード付きジャンパー姿だった。 県警は延べ1500人を投入し、約40キロ先の河口まで捜索、周辺の空き家なども調べたが、遺留品も見つかっていない。周囲の防犯カメラに蓮ちゃんの姿は映っていないという。9日は、警察官が現場近くのJR武生駅前で、蓮ちゃんの写真
北九州市の北橋健治市長は4日、昨年末で閉園したスペースワールドで展示されていた「月の石」=写真=について、所有権を持つ米航空宇宙局(NASA)に市立児童文化科学館(八幡東区)での展示を要望していることを明らかにした。 市などによると、月の石は1969年11月、アポロ12号が月面で採取した玄武岩(重さ176・4グラム)。90年の開園時から目玉として展示されていた。国内では、スペースワールドを含め2か所でしか常設展示されていなかった。 スペースワールドを運営した加森観光(札幌市)によると、月の石は閉園に伴い、NASAに返却する契約を結んでいる。一方、市は昨年11月、NASAに科学館での継続展示を要望。NASAからは、展示方法や防犯対策などを含む申請内容を審査し、方針を決めると伝えられたという。 北橋市長は「月の石は青少年の宇宙への夢や憧れをかき立てる。NASAの理解を得て、引き続き市内で展示し
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く