日本の現代美術を代表するアーティストの草間彌生(やよい)さん(81)がデザインした赤い水玉模様のバスが、今月から出身地の長野県松本市内を走り始めた。 地元の鉄道会社からアイデアを求められた松本市美術館が提案して実現した。 草間さんが担当したのは周遊バスの新型車両3台のうちの1台で、大小の水玉模様が車体全体に施された。派手なバスは松本駅から城下町や松本市美術館などを周遊するコースを走る。美術展の短期間のイベントで乗用車をデザインして走らせたことはあったが、公共交通に組み込まれて走らせるのは初めて。 松本駅で行われた出発式には草間さんも東京から駆けつけ、車体にサインした。 草間さんは昭和32年に渡米し、約16年間ニューヨークを拠点に活動。絵画や彫刻のほか映像作品など幅広く手がけている。松本市美術館では草間さんの絵画など22点を常設展示しているため、その作品を目当てにやってくる人が多いという。同