美学会全国大会で発表します。 今回は、分析美学の道具立てを用いつつサルトル研究をやろう、という試みであります*1。 発表は、二日目の午後というなかなか良い場所が当たりました。いぇい*2。 発表要旨を掲載しときます。 (要旨通りの発表になるかはわかりませんが。) 「サルトル『聖ジュネ』における「不道徳作品」の善用」 森 功次(もり のりひで) (東京大学、美学芸術学) 1952年、ジャン=ポール・サルトルは、ジュネについての長編論考『聖ジュネ』を発表した。裏切り、窃盗、男色を詩的技巧を駆使して描くジュネを論じた最後に、サルトルは「ジュネの善用のための祈り(Prière pour le bon usage de Genet)」と題された節を付している。ここで語られるのは、ジュネの不道徳的な小説を読者はいかにして善用できるのか、である。本発表は、芸術の倫理的価値に関して現代英米圏で行われている論
第62回美学会全国大会@東北大学、発表してきました。 みなさま、お疲れ様でした。3日間いろんなひとといろいろ議論できて楽しかったです。 今日のブログはちょっと長いです。 最終日に「たそがれフォーラム」という名目で三人の先生(津上英輔、小田部胤久、岡田温司)が発表されたのですが、 そのうち津上先生の講演について、変な発言がツイッター上で飛び交っていたので、ちょっと一言言っとかなきゃな、と思って。 あらかじめ言っておきますと、以下は津上擁護のための文章です。 まず講演について説明しておきます。 津上先生がひとつ写真をあげました。 「津波で家などがほとんどすべて押し流された後に、残っていたコンクリートのアパートの写真」 です。 閖上地区のアパートの写真でした。 晴れ渡った空のした、他の家や車などが皆なくなって、アパートだけがぽつんと建っていたわけです。 (ネットから似たような画像をちょっと探して
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