来秋、本丸御殿に再現 名古屋市は12日、名古屋城本丸御殿の重要文化財の障壁画「竹林 豹虎 ( ひょうこ ) 図」(ふすま絵4本8面)を来秋、期間限定で再現展示することを明らかにした。実物を本来の形で公開する展示は初の試みで、天守閣木造復元に向けた機運醸成に一役買いそうだ。 竹林豹虎図は、江戸時代に狩野派の絵師により勇壮な虎や豹が竹林に集うさまが描かれたもの。一之間、二之間の2部屋からなる玄関に、現在は復元模写が常設されている。本丸御殿は1945年、戦災で焼失したが、取り外しができる障壁画は別の場所に移されていて無事だった。 再現展示へ向けて、市は2012年度から文化庁と協議を重ね、5月末に同庁の理解を得たという。今後、玄関の部屋のふすまの溝にきちんとはまるよう、 框 ( かまち ) の四隅を加工するなど具体的な方法を検討する。 河村たかし市長は同日の記者会見で、「一つの悲願が達成できる。本