(上)藤ノ木古墳の金銅製の冠などが展示され、有機酸ガスの濃度が高いままになっているケース(下)金銅製馬具。展示ケースは改善されている(奈良県橿原市で) 奈良県斑鳩町(いかるがちょう)の藤ノ木古墳(6世紀後半)で出土した国宝の金銅製品を展示している同県立橿原(かしはら)考古学研究所付属博物館(橿原市)の展示ケースから、文化財保護のための基準値を大幅に超える濃度の有機酸ガスが検出されていたことがわかった。専門家は、有害ガスが将来的に文化財を劣化させる恐れがあり、対策を取るよう求めている。 藤ノ木古墳は直径48メートルの円墳。1985~88年の発掘調査で豪華な馬具などの副葬品が出土し、一括して国宝指定された。同博物館で97年から二つの展示ケースに収められている。同博物館などが2013~16年度に実施した出土品に関する調査の一環で、二つのケースから有機酸ガスのギ酸と酢酸が確認された。 国指定文化財
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