光ファイバーを使ったブロードバンド通信が普及し、光を利用した通信が身近なものになってきた。光ファイバーは有線通信だが、同じ光を使った無線通信の研究開発が進んでいるという。これが可視光通信である。文字通り目に見える光を無線電波のようにそのまま空中を飛ばして通信する。たとえば部屋の照明の光からデータが飛んでくるのである。そういえば、普段使っているテレビ等のリモコンは赤外光(赤外線)を使っている。これが目に見えない赤外線ではなくて可視光に変わったものだと思えばよい。 人類は古くから光を通信に利用してきた。のろしがそうであり、海上の船舶がライトをピカピカやってモールス通信するのもそうだ。電話の発明で有名なベルも1880年に光の照射で音声を送る実験を成功させたそうだ。現在研究されている可視光通信も原理は同じで、光の点滅を利用する。この技術は日本オリジナルで、2001年に慶応大の中川教授が提唱されたら