岡嶋:苦労のしがいがないですよね(笑)。 西田:電気ケトルなので機能がシンプルすぎて、それ以上のIT化をしても、実際にあまり意味がない。それでも、ネットワークにつなぐことで生まれる便利さがあるはずなんです。その便利さをどう実現するか、設定をいかに簡単にするかが難しいだけで。 仮に、シンプルな通信モジュールがあって、それをつけるだけで設計完了、設定も買ってきてすぐ終わり、といったかたちを実現できたら、IoTももっと用途が広がるはずです。 「5G特有の技術」の使いどころ 岡嶋:面白いですね。5Gには、「スライシング」というネットワークを仮想的に切り分けて、通信速度やデータ容量を変えて使うしくみがあります。スライシングをそういう場面で使うといいわけですよね。 西田:はい、そう考えています。 岡嶋:さまざまな機器を接続するためのしくみは、たしかに一本化されているのが理想ですね。過去にはいろいろな有