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■ 推薦の言葉 いま世界が必要としているのは、経済成長の方法ではなく、むしろ成長の速度を遅らせても倒れないシステムである。地球環境を考えれば、成長に限界があることは誰の目にも明らかなのに、それに取って代わる新しい概念を人類は未だに見いだせていない。しかしそのヒントはある。それが本書であり、私は20年前にこの本の原稿に出会ったときに大きな衝撃を受け、私のその後の人生に大きな影響を与えた。普通の視点からいえば過激に見える内容も含まれているが、表面的なことで挙げ足をとるのはやめて、長沼氏の深い思想を味わってほしい。20年経った今でも全く色あせず、我々にこれからどう生きればよいか迫ってくる本書は、万人に読んで頂きたい一冊である。 -- 東京大学 先端科学技術研究センター 教授 西成 活裕 昨今の厳しさを増す経済状況のもと、例えば技術系の職場など、これまで経済の知識とは無縁でいられた場所でも今やそん
先日、「理科系人間にも分かる『小泉改革の本質』」を書いてから、コメントなりトラックバックの形で沢山の方々からフィードバックをいただいた。おかげで、今まで目を通していなかったさまざまな資料を読むことができ、とても良い勉強になった。政治音痴の私が、ブログを通して「自分なりの解釈」を発表するだけで、これだけの有意義な情報が集まるのだから、すばらしい時代になったものだ。一昔前までは、(マスコミから消費者へと)一つの方向にしか流れていなかった情報が、ブログのおかげでさまざまな方向に流れ始めたゆえのメリットをこんな形で実感すると、本当にワクワクしてしまう。「ブログという道具が人類のライフスタイルに与えるインパクトは、電気、電話、テレビ、に匹敵するインパクトを持つのでは」と本気で思ってしまう私である。 そこで、ここ数日間で新たに学んだもののうち、特に重要と思える「郵便貯金の問題点」に焦点を当てて、私なり
最初は別のエントリーのおまけでちょろっと書くだけにしようと思ったのだが、微妙に長くなったので別エントリーにしてしまうことにした。 基本的には、アジア通貨危機の時も頑固に為替相場を固定し続けてきた中国がとうとう切り上げた、というだけの話で、これ自体は取り立てて重要な話ではない。2%だし。通貨バスケットにしても、過去に固定相場制を敷いていた国では良く採用されていたやり方で、バスケット方式の採用自体はニュースとは言えない。結論に飛んでしまえば、注目すべきなのは今後中国政府がどの程度気合の入った資本規制が出来るかどうかであって、そこ次第で為替相場の読み筋が完全に変わってしまうということにこそ注意すべきだと思うのだが。 円高の理由 まず、ごく基本的なところから。どこで読んだか忘れてしまったのだが、人民元切り下げのニュースと共に円が対ドルで爆騰した理由が分からない、という記事があった。これは簡単といえ
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