JR大阪駅北側の貨物駅跡地(北ヤード)の2期開発について、大阪市の平松邦夫市長は5日、「先行開発区域(1期)と同じような高層ビルが並んでいいとは思わない。環境をテーマに知の集約を図る。公的な研究機関などの誘致にも努めたい」と述べた。平松市長が2期の具体策に言及するのは初めて。 大阪市内で開かれたシンポジウムで語った。平松市長は「東京・丸の内、大手町地区の再開発は冷たい感じがする。北ヤードは違う方向性だろう。人に優しい大きな緑のエリアも造りたい」とも話した。平松市長は産学官で作る「大阪駅北地区まちづくり推進協議会」の会長を務める。 また、同席した関西経済連合会の下妻博会長は平松市長に、北ヤードを含む梅田地区の都市計画について「大阪市が主導的な立場に立ち、あるべき姿を示す必要がある。政府・与党への働きかけも必要」と積極的関与を求めた。