ついに聞かせた歌声 映画「ソラニン」で主演の宮崎あおい2010年4月2日 NHK大河ドラマ「篤姫」で国民的俳優になった天才が次に選んだのは、どこにでもいそうな等身大の女性の役だった。 映画「ソラニン」のヒロイン芽衣子は、幕末の激動期を力強く生きた篤姫とは対照的。のっぺりした現代社会で、将来への不安を感じつつ無為に過ごしている。緩い物語の中に繊細な感情が織り込まれている。 「このゆったりした物語が観客に伝わるだろうか」と思いながらも引き受けたのは、「今まで逃げてきたものに正面からぶつからないといけない」と決意したからだという。 彼女が苦手なもの。それは、歌だった。「鼻歌を歌うシーンがあるだけで、撮影の前日から『どうしよう』って、憂うつになっていました」 芽衣子は、プロを夢見るバンドのボーカリストと付き合っているが、ある事件をきっかけにそのバンドを率いて自らステージに立つことになる……。 音楽