◇道交法違反容疑、検挙も 人通りの多い福岡市の繁華街を、ブレーキがない「ノーブレーキピスト」と呼ばれる競技用自転車で走る若者が増えている。エコや健康ブームも追い風となって高まる自転車人気。だが、時速40キロ前後の猛スピードで人込みを縫うように走る人もおり苦情も相次ぐ。福岡県警は、人身事故になりかねないとして取り締まり強化に乗り出し、7月22日から8月5日までに「ピスト」を運転した男性4人を道交法違反(制動装置不良自転車運転)容疑で検挙した。【近松仁太郎】 「ピスト」は、競輪などのトラック競技用に作られたブレーキのない自転車。後輪とギアが空転せずに連動する「固定ギア」を使用し、停車する時はブレーキ代わりにペダルを脚力で制止し、後輪の回転を止める。軽量で加速しやすくファッション性も高いことから米国で普及し3、4年前から日本でも若者を中心に流行している。 細くしなやかなタイヤで風を切り、渋滞する