「全国高校生地方鉄道交流会」について説明する秋田内陸縦貫鉄道の酒井一郎社長=5月8日、秋田県庁(土樋靖人撮影) 秋田県の鷹巣(北秋田市)と角館(仙北市)を結ぶ秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線、約94キロ)。山あり、川あり、田畑ありの、のどかな光景を満喫できる第三セクター鉄道だが、ほとんどのローカル線がそうであるように、慢性的な赤字に悩まされている。そこで、起用されたのが百貨店「そごう」豊田店(愛知県豊田市)の店長や「豊田スタジアム」(同)の副社長などを務めたことがある酒井一郎氏。4月からアイデアを連発し、集客アップへの道を模索している。(土樋靖人) 酒井氏は昨年12月、社長に就任した。使命は赤字幅の圧縮。平成23年度収支見込みでは2億6千万円弱の赤字だが、「何とか2億円以内に抑えたい」と、内陸線アピールに奔走している。 赤字縮小の特効薬は、何と言っても集客。「自然がいっぱい。そんな景