メトロの山村明義社長は6月末の就任記者会見で、2020年の東京五輪・パラリンピックまでの実現を目指す意向を示したが、累積赤字を抱える都営側の猛反発を受けトーンダウン。積年の課題が解決する道筋は、いまだ見えない。 ◆遠回り 「乗り継ぎの運賃が安くなれば、わざわざ遠回りはしないんですけどね」 通勤で都営を使い、蔵前駅(台東区)から大手町駅(千代田区)まで乗車する男性会社員(33)は不満を漏らす。 最短ルートは日本橋駅でメトロに乗り継ぐ計3・7キロ。70円の割引はあるが、都営、メトロ双方で初乗り料金を取られるため運賃(切符利用時)は280円かかる。 一方で、都営だけを使えば、春日駅で大江戸線から三田線に乗り換え、計6・8キロと遠回りになり、「会社までの時間が10分以上余計にかかる」が、運賃は220円(同)で済むため、男性は毎日こちらのルートで通っている。 都交通局によると、両地下鉄の1日の全利用
![「メトロ」乗り継ぎ値下げ意向に「都営」猛反発 : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/057fd4022a5d42597aa2301057d5db3acdebfb72/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.yomiuri.co.jp%2Fphoto%2F20170904%2F20170904-OYT1I50016-L.jpg)